2017年・代表理事より新年のご挨拶

皆さま、明けましておめでとうございます。本年度も宜しくお願い致します。

年始早々に、一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会設立の記事を地元で愛読されている新聞社さまに取り上げて頂きました。

分かりやすく一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会の事業内容をまとめて下さり、さすがは新聞社さまだなと実感するとともに、分かりやすいブログにしなければ!と痛感しております。

さて、掲載記事と同じ欄に、2017年春闘 経団連方針の記事が載っていました。経団連は2017年春闘の経営側の方針となる経営労働政策特別委員会報告を発表しました。その中で、「経営者がリーダーシップを発揮して長時間労働の撲滅と、職場環境の整備に強力に取り組むことが求められる」と訴えています。長時間労働の撲滅を訴えており、今年も長時間労働の是正が社会的に求められている風潮を強く感じました。

今回の報告では、働き方の見直しの記述を大幅に増やし、経営者自らが長時間労働の是正に向け、社内の意識改革を徹底する必要があるとしています。その中で、労使合意があれば、事実上無制限に残業ができる労働基準法(いわゆる36協定)の見直しにも言及しました。今年度も、長時間労働問題を日本の社会問題と捉え、過重労働対策を強化する国の動きに目が離せませんね。では、今時点で国が定めている過重労働対策は具体的にどんなものがあるのか、長時間労働削減対策の取り組み状況と、違反した場合にどのような罰則があるのかお伝えしたいと思います。

1.月100時間超の残業が行われている事業場当に対する監督指導の徹底

ここで注目なのは、法違反を是正しない事業場は、送検も視野に入れて対応として、送検した場合 は企業名等を公表するとしています。ブラック企業として認定・公表されるんです。なを、厚生労働省による公表の対象は、「社会的に影響力の大きい企業」、「違法な長時間労働が相当数の労働者に認められ、一定期間内に複数の事業場で繰り返されていること」など基準があります。

ブラック企業というネーミングに関しては、ここ数年で急速に浸透してきたように思います。ネット上では、ブラックと文字を入力すれば、「ブラック企業」が検索のトップに上がり、さらに「ブラック企業ランキング」「ブラック企業大賞」「ブラック企業一覧」が上位を占めます。去年の年末に2016年ブラック企業大賞が発表され、やはり社会的に話題となったあの企業が受賞されていました。ちなみに、組織は、「ブラック企業大賞企画委員会」であり、作家や弁護士、大学教授などで構成されている委員会で、厚生労働省以外に民間からも公表される時代になったんだなと長時間労働が社会問題の関心の高さを感じます。

2.監視指導・捜査体制の強化→「過重労働撲滅特別対策班(通称:かとく)」の新設

国税局の査察部、通称マルサのような特別チームと同じく、長時間労働などの労働法違反を取り扱う専門チームで、これまでに全国展開する有名な企業を摘発しています。現在は東京と大阪に設置されていますが、長時間労働がさらに大きな社会問題となれば全国に設置されていく可能性があります。

その他、国が定めている過重労働対策として

3.情報の提供・収集体制の強化(インターネットによる情報監視)

4.メンタルヘルス対策の強化(電話相談窓口の新設)など

では違反した場合、どのような罰則があるのでしょうか

労働時間の違反は労働基準法第32条、休日労働の違反は労働基準法35条違反として「6カ月以下の懲役、または30万円の罰金」に処せられます。ここで、注目なのは罰則の対象者です。処罰の対象は「労働基準法上の使用者」とされています。この使用者とは、「事業主、又は事業の経営担当者、その他のその事業の労働者に関する事項について、事業主のための行為をするすべての者をいう」と定義されています。

つまり、直属の管理監督者(上司)も罰則の対象となるのです。

会社の経営者側の問題ではないということです。

ここでお伝えしたいのは、上司も当事者意識を持って長時間労働の問題について真剣に考えて頂きたいということです。そして一番は会社の経営陣の方々が舵取りをして頂ければと思います。中小企業の皆さまの労働状況は大変な状況であることは存じ上げております。労働人口の減少や事業継承問題、採用難に転職率の増加、なにより国内市場が縮小していく中で収益の確保とおいう大きな問題に直面しています。正しい労働環境を整える余裕がないというのが実情だと思います。ただ、このままにしていいのでしょうか。長時間労働の先には、過労死やメンタルヘルス不調などさらに大きな問題が起こる危険性があります。大きな問題が起こる前に、出来ることから始めてみませんか。中小企業だからできる労働環境の整備を、一緒に考え全力でサポートできる協会にしたいと思っています。

 

2017年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : hecm